「THE DANCE CIRCUS SHOW」

第2部『We Dem Boyz』の
舞台美術とスチル撮影を担当させていただきました。

サーカス、ダンス、演劇。

異なる表現が交差する舞台の中で描かれていたのは、
「男性」という存在の強さや繊細さ、
そして、どこか幼さを残した曖昧な輪郭でした。

そのテーマの中心に置かれていたのが、
まさかの「スイカ割り」。

ダイナミックなアクロバットとコミカルな演出。
笑いが起こったかと思えば、
ふっと空気が静まり、
ミステリアスな影が舞台を覆う。

その振れ幅がとても心地よく、
観ている側の感情まで軽やかに揺さぶっていきます。

杉本 峻さんをはじめとする出演者の皆さんの
圧倒的な身体能力と表現力。

「強さ」を見せながら、
その奥には繊細さや脆さがあり、
コミカルな場面の中にも、
どこか言葉にならない寂しさや美しさが潜んでいる。

そんな複雑な感情が、
身体ひとつで次々と立ち上がっていく舞台でした。

撮影をしながら、ふと、
幼い頃に感じていた
「サーカスって、なんだか暗くてちょっと不気味だな」
という記憶を思い出しました。

あの頃に感じていた「怖さ」は、
もしかすると恐怖そのものではなく、
日常とは違う世界に足を踏み入れるときの
得体の知れないワクワクだったのかもしれません。

『We Dem Boyz』を撮影していて、
その「不気味さ」と「可笑しさ」は、
実はとても近い場所にあるのだと気づかされました。

非日常だからこそ生まれる違和感。
違和感があるからこそ生まれる笑い。
そして、その奥にある美しさ。

ファインダー越しに追いかけているうちに、
舞台上で起きていることを「記録する」というより、
その世界の中に自分自身も引き込まれていくような感覚がありました。

今回、舞台美術として空間をつくる側にも、
撮影者としてその瞬間を切り取る側にも
関わらせていただけたことを、とても嬉しく思います。

表現者の身体が空間を満たし、
音と光と舞台美術が重なり、
そこに観客の反応が加わって、
ひとつの「非日常」が生まれていく。

その瞬間に立ち会えたことを、
心から光栄に思います。

杉本 峻さんをはじめ出演者の皆様、
スタッフの皆様、
そして美術制作にご協力くださった
大石田町の小学生と保護者の皆様、
本当にありがとうございました。

またこの世界の続きを、
どこかで見られることを楽しみにしています。


THE DANCE CIRCUS SHOW
第2部『We Dem Boyz』

振付・演出
杉本 峻
@thisisshun

振付
大橋 武司
@takeshi.ohashi

出演
杉本 峻
@thisisshun
@senseishun.jp

大橋 武司
@takeshi.ohashi

椛島 一
@kabachikof

加藤 聖
@sei_wclaps

尹 泰陽
@taeyang9210

音楽
本城 祐哉
@yuyahonjorno

美術
木村 雄治

美術制作協力
大石田町の小学生と保護者の皆さま